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山本 章夫*; 遠藤 知弘*; 多田 健一
Journal of Nuclear Science and Technology, 58(12), p.1343 - 1350, 2021/12
被引用回数:1 パーセンタイル:15.7(Nuclear Science & Technology)背景断面積の自動設定機能を多群断面積処理コードFRENDY/MGに実装した。背景断面積の自己遮蔽因子の依存性はエネルギー群,反応タイプ,核種ごとに大きく異なることから、自動的な背景断面積の設定は難しく、試行錯誤を繰り返してきた。本手法では、背景断面積を初期に10点設定し、そこから自己遮蔽因子の内挿誤差を考慮して削除や中点追加を繰り返すことで、自動的に背景断面積を設定する。また、本手法では、内挿法として、monotone cubic interpolation法を採用した。本手法を用いることで、線形内挿の場合に比べて少ない背景断面積で高精度に自己遮蔽因子を内挿できることが分かった。本手法を用いてJENDL-4.0及びJENDL-4.0uに含まれる全核種において背景断面積を計算したところ、10から25点で内挿誤差1%以下で自己遮蔽因子が計算できることが分かった。
杉野 和輝; 大木 繁夫
no journal, ,
次世代高速炉の性能追求の一環として、炉心上部にNaプレナムを有する高速炉炉心におけるNaボイド反応度の解析手法について検討を継続した。具体的には、前報の多群モンテカルロ法に代わり、連続エネルギーモンテカルロ法を参照解として、前報の解析手法の適用性検討を行った。その結果、Naプレナム部のボイド反応度を参照解に対し負の方向に過大評価することが分かった。この過大評価の要因は、炉心部からNaプレナム部への中性子流入に伴う自己遮蔽の緩和効果であり、Naプレナム部の格子計算における背景断面積の補正により考慮できることが分かった。